自分のタイプを知っておきましょう!
便秘の種類を解説【器質性便秘】について

便秘を、便秘の原因によって大きく分けると、「器質性便秘」と「機能性便秘」の2種類となります。

今回は、器質性便秘とはどんな便秘なのか、また、器質性便秘の便秘解消法にはどのようなものがあるのか、ご説明したいと思います。

器質性便秘って?

器質性便秘の「器質性」とは、「物理的な原因がある」ということを意味しています。
口から食べたものは消化器で消化され、消化された後の食べ物のカスが便となります。

便は、「消化管」を通って体外に排出されます。
便の通り道となる消化管とは、胃、小腸、大腸、肛門などのことです。

器質性便秘は、この消化管に物理的な問題があり、
便が通過しづらくなっているために引き起こされているのです。

ですから、ほとんどの器質性便秘は、消化管に何らかの異常や疾患があるために、起きているのです。

器質性便秘の中にも細かくわけると2種類存在する

器質性便秘には、先天性器質性便秘と後天性器質性便秘があります。

先天性器質性便秘は、生まれつきの器質性便秘を指します。
特に、腸の形状に異常があるために起こることが多いと言われています。

例えば、「先天的巨大結腸症」という疾患があります。
生まれつきの腸の異常によって、結腸閉塞を引き起こす疾患です。
先天的巨大結腸症の場合、子どもの頃から便秘が続いてしまいます。

また、意外に多くの人が持っている「S字結腸過長症」という疾患も器質性便秘を引き起こす疾患のひとつです。

S字結腸過長症は、合併症として腸ねん転を起こしやすいことも知られています。
文字通り、生まれつき結腸の長さが非常に長いために、便が結腸に溜まりやすくなります。

後天性器質性便秘の中で、多く見られるのは大腸ポリープです。
大腸ポリープは大腸の中の便の通り道を妨げるように発生してしまいます。
そのため、便の通過がままならず、便秘が起きてしまうのです。

大腸ポリープは気付きづらい疾患ですが、便をよく見ると早期発見につながることがあります。
便に血や粘液が付着していたり、便の形がいびつだったりするときは、大腸ポリープの可能性があります。

器質性便秘の場合の解消法

器質性便秘の便秘解消法は、原因となっている物理的な障害そのものを取り除いたり、障害を軽減したりする必要があります。

お医者さんに行って、治療をしてもらうのが便秘解消のいちばんの近道となります。
また、合併症など2次的疾患を予防するためにも、早めに専門機関を受診するのが良いでしょう。

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